北海道大学高等教育研修センター
生成系AI利用状況についてのアンケートを実施(結果概要)
2023年7月20日
調査趣旨
ChatGPTをはじめとする生成系AIが社会に大きな変化をもたらす新しい技術として注目を集めています。
北海道大学高等教育研修センターでは、北海道大学の学生が日々の学習活動でこうした生成系AIをどの程度活用しているのか、その状況を把握し、本学教職員に必要な情報や研修等の提供に役立てることを目的として、全学部学生を対象にアンケートを実施しました。
調査実施:北海道大学高等教育研修センター
調査対象:北海道大学の学部学生
調査方法:Googleフォーム(回答者は北海道大学構成員に限定)
調査期間:6/9-6/30
回答率:全体 11.32%(回答数1263)
調査結果のポイント
- 回答者のうち、文系で46.4%、理系・医系で56.1%が生成系AIを利用した経験があると回答。
- 利用したことのある生成系AIは無料版のChatGPTが圧倒的に多いが、有料版利用者もおり、またBingAIなどのChatGPT以外の利用者も一定数存在している。
- 文系利用者の38.5%、理系医系利用者の52.5%が授業課題を解く時に利用していると回答。
- 授業課題を解く際には、60%以上の利用者がブレインストーミングやアイデア形成に利用すると回答。一方で、AIが生成したものをベースに提出したとの回答も20%以上。
- 利用者の方が生成系AIの情報の不正確性についての認識がやや高い結果であった。そのうえで、利用者の9割は今後も生成系AIを利用したいと考えている。一方、非利用者の今後の利用希望は4割台にとどまる。
北海道大学高等教育研修センターでは、本調査結果をもとに学内限定で教員対象のワークショップ「授業の現場でChatGPTに備えよう」を実施しています。
また、生成系AIの教育への影響を含め、ポストコロナの大学について全国の皆様と考える場として、北海道FDSD協議会では9月1日(金)・9月2日(土)の2日間、「北海道FDSDフォーラム2023」を開催します。本フォーラムでは「高等教育機関におけるChatGPTの可能性~事務業務から教育研究まで~」をテーマとするシンポジウムのほか、分科会「学生、教職員にとってのChatGPT(生成AI)の可能性」を組織しています。
(1)これまでに生成系AIを利用したことがありますか?(「はい」の回答:%)
(2)これまでにどの生成系AIを利用しましたか?
(複数選択可。生成系AIの利用ありとの回答のうち)
(3)これまでにどのような場面で生成系AIを利用しましたか?
(複数選択可。生成系AIの利用ありとの回答のうち)
(4)「授業の課題を解く時」を選択した人にお尋ねします。ChatGPTをはじめとする生成系AIをどの程度(どのように)利用しましたか?
(選択肢から1つ回答)
(5)ChatGPTをはじめとする生成系AIに対してどのようなイメージを持っていますか?(複数選択可)
(6)ChatGPTをはじめとする生成系AIを今後使っていきたいと思いますか?(「はい」の回答:%)