Center’s Note

これまでの活動報告と実績についてまとめました

2024年2月21日
山本 堅一

 北海道大学高等教育研修センターは2015年4月に設置され、全学の研修事業を中心に教育の質保証に関わるさまざまなことを実施してきました。現在、2025年の10周年に向け、これまでの活動実績を整理してまとめ、次の10年に向けた戦略等を練っているところです。

 当センターでは、当初から研修参加者の属性や研修への満足度などの情報をデータベースとしてまとめており、参加者の傾向等について分析してきました。それらの情報の一部については、これまで「北大高等教育研修センターがわかる11のデータ」(2018年度)、「北大高等教育研修センターがわかる11のデータ」(2019年度)「北大高等教育研修センターがわかる10のデータ」(2023年度)として印刷物にまとめています。

 今年度は、2015年度から2022年度の活動をふり返り、研修センターの役割と活動実績としてまとめました。私はセンター設置時に専任教員として着任していますが、こうしてこれまでの活動をふり返ってみると、本当に色々なことをしてきたなと感じます。

 私が当センターで研修を実施するにあたっては、いくつかの方針を持っています。大きく分けると、①同じ内容の研修を年に何度か実施する、②なるべく平日の業務時間帯に実施する、③参加は強制しないの3つです。

 教育のトレンドはどんどん変わっていきますし、ここ10年くらいはアクティブラーニングへとパラダイムシフトが目指されています。初等・中等教育も定期的に学習指導要領が新しくなるため、私たちが相手にする大学生はいつも同じではありません。したがって、私たちは常に教育について学び続ける必要があります。それがFDの主な役割の一つです。

 そのような学びの機会が、年に1回で良いはずはありません。いつでも気軽に学べる環境が必要だと思います。そして、同じ学部の同僚教員だけでなく、他学部や他機関の教員らと情報交換、意見交換しながら学ぶ場も貴重になるでしょう。研修センターは、こうした機会の提供という点で、一定の成果をあげていると自信を持っています。

 今回まとめた活動実績をご覧いただき、皆さんからご意見をいただければ幸いです。