Center’s Note

新しい教育の旅へ:学び続ける道を歩む

2024年5月8日
譚 翠玲

 四月より高等教育研修センターに着任しました特任助教の譚翠玲(タン スイレイ)と申します。中国の香港出身で、広東語と中国語(普通話)は母語です。日本語と英語は第二言語として学習していす。修士課程および博士課程は本学の国際広報メディア・観光学院で過ごし、この春に博士号を取得しました。専門分野は第二言語習得で、主に日本語や英語の学習者がどのように自律的に学ぶかを研究しています。また、最近はAI技術にも興味を持ち始め、語学学習におけるAIの活用方法について、研究を進めています。

 教育経験について、これまで日本と中国で語学教育に携わってきました。中国語を学ぶ日本人学習者と日本語を学ぶ中国人学習者を指導し、様々な年齢層の学習者と関わってきました。その経験を通じて、教室内だけでなく教室外での学びも重要だということを、語学教師としても第二言語学習者としても深く実感しています。しかし、学習意欲があるにも関わらず、学び続けることに困難を感じている人方々もいます。従来の教育方法が、自主的な学習姿勢を育てるには不十分であることが、その一因かもしれません。

 中国には「授人以魚不如授人以漁(人に魚を与えるよりも、人に魚の釣り方を教える方がよい)」という諺があります。学校での学びは、単にテストで良い成績を求めるのではなく、主体的に学び続ける力を養うことが大切だと考えています。高等教育研修センターでの仕事を通じて、学生が自律的な学習姿勢を持つための支援と育成の方法を模索し、新しい教育の形を創造していきたいと考えています。

 プライベートの面では、趣味の一つとして、大学時代に日本語を専攻していたことがきっかけで茶道を始めました。現在でも、週に一度の稽古を息抜きとして楽しんでいます。また、最近は新たな挑戦としてボルダリングを始めました。初心者ですが、ボルダリングの魅力にすっかり引き込まれているところです。

 私のモットーは「You never know what you can do until you try」です。未知の世界に畏敬の念を抱きながら、様々なことにチャレンジしていきたいと思います。これからも新しい環境で、初心を忘れずに高等教育の改革に少しでも役に立てるように頑張りたいと思います。どうぞ温かく見守っていただければ幸いです。