Center’s Note

スタッフ紹介 「学修者中心の教育を目指して」

2025/1/6
太田 とも美 (学術研究員)

 英語教育が専門分野で、異文化コミュニケーションを英語で教えています。 北海道の高校卒業後、オーストラリア クィーンズランド(QLD)州立Griffith大学に留学し現代アジア学科(Modern Asian Studies)で学士号を得ました。また、Graduate Diploma取得のため、Griffith大学留学中に韓国のKorea University (高麗大学校)にも約1年間留学しました。それぞれの文化が全く異なる2か国の留学生活で私は単に言語が話せれば良いコミュニケーションが取れるわけではないことを体験し、異文化コミュニケーションに興味を持ちました。日本に帰国後、民間企業で英語や異文化間コミュニケーションを教えていましたが、小学校に外国語が教科化される時期に、北海道教育大学にてHATOプロジェクトの小学校英語の研究員として勤務しました(2014-15年度)。小学校での(当時の)新教科として「外国語(英語)」では何をいつどのように教えるべきかを研究し、1年から6年生のシラバス及び指導案の作成に携わりました。その際、様々な教え方にも興味を持ち、FDの研修に参加し始めました。研修からコンテンツも重要だが、講義のデリバリーの手法によって学修の効果が違うこと、シラバスの重要性などを学びました。 

 現在、当センターにて業務用英会話や、異文化コミュニケーション関連の研修を担当する一方、北海道教育大学旭川校にて非常勤講師として一般英語の講義を担当しています。当センターで研究中のより良い高等教育に向けてのFD理論を実際の自分の講義で実践しています。
 教育界これまでは「誰が何をどのように教えるか」を研究してよい教育とはどのようなものかを共有しようとしていました。しかし、最近では「学修者がなにをどのように学ぶ(修得している)のか」に着目してよい教育の在り方を研究しています。私自身の授業や研修も学生・参加者が授業・セミナー中に何を習得しているのか、講義・セミナー終了後もその学びを活かすような視点を持てるのかを改めて考えながら講義や研修に取り組んでいます。

ワークショップ型の研修の一場面:楽しい研修も目指しています。参加者みなさまがいつも積極的に参加できる雰囲気作りも大切にしています。 

 オーストラリア留学中に折り紙の楽しさに気づき、それ以来折り紙を楽しんでいます。伝統的な折り紙作品はもちろん、youtube 動画を見ながら新しい折り方で実用的な小物入れなども作り上げ満足しています。最近の折り紙のバラエティさ(印刷の美しさだけでなく、紙質の多様さ)には感動しています。自身の授業や研修でも折り紙を小道具として活用しています。

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