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アクティブラーニングの教授技法―高等教育にとっての課題

日 時
2019年10月04日 (金) 15時30分~17時00分
開催場所
北海道大学情報教育館3階スタジオ型研修室
講 師

Thomas Tribelhorn 氏(ベルン大学教育開発部門長)

対 象
高等教育機関に所属する教職員(大学院生含む)
定 員
80名
使用言語
英語(日本語への同時通訳付き)

 不確実で急速な変化を遂げている世界において,社会の多様性に対応し,将来の発展に貢献できる人材を育成することは高等教育の重要な課題です。しかし,私たちが学生を真に変革を起こす主体として育成したいのであれば,大学での学びは変容するコンピテンシーを身につけられるようデザインしなければなりません。しかし一方で,産業界や社会のニーズを満たすことも必ず必要となってくるでしょう。
 
 学習と認知の観点から見ると,必要とされるコンピテンシーの育成を支援する効果は,教育手法によって大きく異なります。たとえば,学生が講義で与えられる情報を主体的に処理しなければ,教員の講義を聞いているだけだと新しい知識の獲得にはつながりにくいということは,研究の結果としても現れています。
 
 私たちは,大学での学習成果をいかに保証できるでしょうか?研究に基づく優れた教育手法の基本原則とは何でしょうか?学習成果はどのように可視化することができ,大講義室で学生の主体性をどのように発揮させることができるでしょうか?世界中の多くの高等教育機関がこのような課題に取り組んでいます。本講演では,それらの課題に対するスイスの大学の状況についてお話しします。認知と学習の研究は,新たな教育手法を導き出すためのインスピレーションの源泉として用いられており,スイスの大学の事例をご紹介します。
  
 インターネットにアクセスできるデバイス(ノートPC,タブレットやスマートホンなど)を持参ください。皆さんも自身の授業で活用できるような活発的な講演というものを体験できるでしょう。